人生で初めて、バイトを一週間で辞めた。
オーストラリアで、すぐに辞めた。
今回書くお話は、ただの自分なりの美談で、書かなくてもいいことだと思う。
けど、世界にはこういう状況の人もいるんだ、ってことを頭に入れていると、少し考えるきっかけになるかなと思って、書いてみる。
少し長くなるかもしれませんが、簡単に読めるようにまとめるので、一緒に楽しみましょうや。
そんでお前そんなことになってたのかよ!ってツッコミかましてくだせえ。
それでは、やーちの辞職物語inシドニー。
始まり始まり。
冒頭にも書いた通り、僕は人生で初めてこんなに早くバイトを辞めた。
日本ではそれなりに色んなバイトをしてきた。
短期のバイトであったり、ずっとやってたバイト。
焼肉屋と塾講師をずっと掛け持ちをしていて、大学に入ってすぐ始めたので両方2年ほどは続けていた。
もちろん色んな理由で辞めたいと思うことは多々あったが、辞めなかった。
バイトに求めるものは、大多数の人が「お金を稼ぐ」ということだと思う。
僕もそれでした。
辞めたところでお金が無くなる。
そうしたらまた別のバイトを探す。
出来上がったコミュニティに0から関係を作る。
そのストレスを考えたら今のバイト続けたほうがいい。
みたいな思考で。
さて、今回の僕。
7日でバイトを辞めた僕。
7日、っていうのは出勤日数ね。
一応在籍期間は2週間ほど。
皆さん留学のイメージはわかりませんが、
外人と喋りまくって、学校通って、夜は拙い英語をどうにか振り絞って世界に揉まれるアルバイト、みたいな生活を僕は浮かべていました。
百聞は一見にしかず、とは良く言ったもので、実際にオーストラリアに来て「おもてたんとちゃう〜〜〜!!」ってことが山ほどあります。
まず、シドニーという街にオーストラリア人がいない。
ビックリしました。
シドニーでも本当にオペラハウスとかその周辺のいわゆるシティと呼ばれるようなエリアには、オーストラリア人がほとんどいません。
聞いた話では街の人口の10%しかいないそうです。ソシャゲのガチャのスーパーレアくらいの出現率です。本当かどうかは知りませんが。
外に出て通りを歩けば、アジア人がたくさん。
あとは黒人、黒人とまではいかないけど肌黒目の人。
日本で大分に旅行へ行った時の湯布院の商店街を思い出しました。
「いあhrkしdvrkそdg?」
「えきぇおぶzてmふぉあ!!」
っつって日本なのに中国韓国の言葉しか聞こえないの。
シドニーでも、もはやそれです。
話が逸れましたね。
バイトの話に戻りましょう。
こちらでアルバイトをしようと思うと、大事なことが2つあります。
・英語
・経験
です。
当然のことながら、僕はどちらも持ち合わせていません。
塾講師をしていたので、最低限度の英文法などは理解しているのですが、それを言語化できないのと、ネイティブの人のスピードを聴き取れない。
そして分からない単語が多い。
そういう状況だと
「英語を喋らなくても出来る仕事」
に就かざるを得ません。
日本で留学の準備を手伝って下さっていた方から、「仕事なんか見つからないから、紹介してあげる」ということで、バイトを紹介して貰いました。
日本食レストランでした。
僕が将来ホテルやりたい、的なお話をして、社長のご配慮で、それならばキッチンの気持ちを理解しておかんとな。ということで、キッチンに配属されました。
そもそもは、ここで僕がやりたいホテルはそういうのじゃないんです、とはっきり言っておけば。
日本食レストランということで、多くのスタッフが日本人でした。半分以上が日本人。
日本人しかシフトに入っていない日もありました。
最初に始めるのはもちろん皿洗いから。
キッチンの奥でひたすら皿を洗う。
手が空けば肉や野菜の仕込み。
単調な作業を黙々と繰り返す。
(あれ、俺何やっているんだろう?)
どうして僕はシドニーで日本人だらけの環境で働いているんだ?
となりました。
今は日中は語学学校に通っていて、終わったら夜バイトをするという流れでした。
しかしそのうち学校に通う期間も終わる。
すると昼営業にも入るようになり、1日中バイトに入ることになる。
自分はこのままここにいていいのか?
異国の地でバイト戦士になっていいのか?
一年もないオーストラリアの時間を、ここに割いていいの?
日本でバイトを辞めなかったのは「お金を稼ぐ」ことが目的だったから。
でも、オーストラリアでは「英語の力を伸ばす」ことが目的にあると思ったから、きっと辞めたいと思った。
もともと、バイトを紹介してもらった時点から、やりたいこととは少し違うとは思っていたが、何の知識もないから鵜呑みにしてそのまま紹介を受けてしまった。
なので仕事を始める前から乗り気ではなかった。
初出勤が終わった仕事終わりに、店長に話に行った。
僕が乗り気じゃないことを店長は最初から気付いていて、色んな相談を乗ってもらった。
結果的に僕は、バイトを辞めると同時に、たくさんの迷惑を生み出し、縁を失った。
店長に辞めたい、と相談したら、社長にそれが伝わって、辞めたいとはどういうことだ!とお呼び出しを食らった。
社長にはとてもキツく叱られた。
日本でバイトを紹介した人にも連絡をしていて、その方からもお説教を食らった。
僕に残された道は、
・もう一度頭下げてバイトを続ける。
・バイト辞めて別の道を探す。
あなたならどちらを選びますか。
正直、日本の僕なら前者を選んでいました。
僕はいつも、「怒られないように」生きてきました。相手の顔色伺って、色んな方面にいい顔して、みんなハッピー!みたいな。
でも、たくさんの人に相談した結果、
「自分が本当に選びたいのはどっち」
という質問にぶち当たった。
答えは1つだった。
「何も知識はないけど、自分はここで働くのは違うと思うからバイトを辞めて別の道を探す。」
店長にはそう伝えた。
まだ社長とお話しはついていないけれど、もう戻る気はない。
たくさん迷惑を掛けた。
「かっこよく聞こえるが、それはただの自己中心的な生き方」
と言われた。
きっとそうなんだろうなと思ったけど、そうじゃないとも思った。
何はどうあれ、この自分が起こした騒動を、絶対に忘れてはいけないと思った。
たった7日間しか働いていないが、お給料をもらった。
約4万円もらった。
この4万円で、何か形に残る、ずっと持っていられるものを買おうと思った。
シドニーは大都会なので、色んなお店がある。
何を買おうかと色々見てまわった。
靴、服、帽子、アクセサリー、その他諸々。
どれも違うなぁ、と思った。
シドニーから電車で少し行った街に、古着屋さんが結構ある街があるので、そっちにも行ってみた。
でもやっぱり服は違うなぁ。
んー、何買おうかな、、、
一軒のお店が目に入った。
カメラ屋さん。
あ、カメラ買おう。
趣味でデジタル一眼を使っている。
フィルムカメラは持っていなかった。
大事に使えばフィルムカメラはずっと使える。
よし、フィルムカメラ買おう。
おじいちゃんとおばあちゃんが2人でやってるお店でした。
いらっしゃい〜なんて挨拶を受けて、フィルムカメラ欲しいんだけどおススメどれ?って言って色々教えてもらった。
結果的に勧められたカメラがNikonFGというカメラ(分からない人はごめんなさいね)
今持ってる一眼もNikonですごく親近感が湧いて、買うことを即決した。
勧められて2秒で買った。
値段は特別価格で約35000円。
でもおじいちゃんに気に入ってもらえて、なんと大値引き。
カメラカバーやカメラに入れる電池の予備などをおまけしてもらった上で約30000円に。
いいジジイじゃねえか!!!
と熱い握手を交わして、フィルムカメラを買った。
結局何が言いたいかって言ったら、
新しいカメラ買っちゃった!
じゃなくて、留学する人は選ぶ選択肢を何一つとしてないがしろにしてはいけない。
きっと自分が痛い目に合う。
すぐに答え出せないなら待ってもらうなり、なあなあでもイェスマンになるのは良くない。
当たり前のことだけど、当たり前のことほど疎かにしてしまいがち。
留学先で1人泣く羽目になるから、みんな簡単に返事なんかするんじゃないぞ🤟🏻
今後は語学学校を延長して、もう少し英語に慣れた後またアルバイトを探そうと思っています。
少しでも英語に触れられる、少しでも自分にとってプラスになる経験が得られる仕事を探そうと思う。
オーストラリアでの風景を写し取る、新たな相棒と共に留学生活を楽しんでいこうと思います。
めっちゃ書いたなー、今回。
4000字近いぞ。
大学のレポートでも嫌になる文字数だよこれ。
読んでる方もしんどいでしょうから、今日はこの辺で。
今後の僕の流れにも、要注目!!!
まったな〜
NikonFGちゃん
レンズの状態とか本体の傷とか全然ない超美品。
じいさんまじありがとう。。。